『乃木坂あたり』 第2回 界隈のラーメン屋をめぐる

| |

第2回目の今回は、乃木坂周辺の食について。というより、正確にはラーメン屋についてです。

第1回目のときにお話ししたように、昼休み時は常にあるテーマをもって歩き回るようにしています。今回は「周辺ラーメン店の食べ歩きで完全制覇を狙う」の結果報告についてお話しさせていただきます。

当社のある乃木坂駅の周辺には実はあまり飲食店は多くなく、必然的に六本木の交差点方面を目指していくか、青山一丁目駅方向へ流れるパターンが多くなります。

雨の日などはぬれて歩くのが嫌なので、目の前の駅から地下鉄に乗り、隣駅の赤坂や表参道でランチタイムを過ごすこともあります。

0201.jpg
▲千代田線赤坂駅からは国際新赤坂ビルと赤坂Bizタワーへ地下から移動することができるので雨の日のランチに便利(左が赤坂Bizタワー、右が国際新赤坂ビル。中央のビルは山王パークタワー)

この一帯はとにかく繁華街ですので、ブームに乗ってラーメン専門店も数多くあります。会社から六本木方面へ行くと、ドラム缶の看板で有名な店、テレビ番組のラーメン大会で優勝したチャンピオンが経営する店のほか、これらに対抗する新興チェーン店、安さを売りにするラーメン店など、多くの店が軒を連ねます。

西麻布交差点付近まで足をのばせば、東京ではじめて開店したという豚骨ラーメンの店もあるし、そこから裏に回って星条旗新聞社方向へ行くと、先のチャンピオンが新機軸で開店した焦がしラーメンの店もあります。

昼のウォーキングを兼ねて各店を歩き回るうち、俄然、ラーメン店制覇意欲に火がつき、北は国立競技場界隈、南は麻布十番付近まで足をのばし、ついには「歩く」目的を忘れて電車に乗り、原宿、渋谷、表参道、赤坂、溜池山王、日比谷、銀座界隈まで、昼休みの時間内で往復できる範囲にある名だたる店には顔を出す、という試みを決行しました。その結果、気づいたことをまとめてみると...。


大きな地図で見る

(1) ラーメンの味に貴賎なし
正直、どこの店がおすすめ、とは言いづらいです。「この味はあわない」というのはその日の体調も含めてあるとは思いますが、やはりラーメンはおいしいです。麺が太くても細くても、ちぢれていても、ストレートでも、スープが透明のも、濁っているのも、みんなおいしい。

(2) 確実に体重は増える
注文してから食べ終わるまでに20分。残り40分歩いても、とても摂取カロリーは消費できません。ちなみに、注文は常に「大盛り」。替え玉式の場合は2玉は追加。カロリーばっちりです。ラーメンのせいというより、オレのせい?

■おすすめの関連書籍
図解入門 よくわかる栄養学の基本としくみ
※食べ過ぎや偏食がなぜ体に悪いのか、を理屈で知りたいなら栄養学を学びましょう。

図解入門 よくわかる 最新「病」の基本としくみ
※ラーメンは高カロリー、高塩分の代表的食物といわれますが、これを食べ続けるとどんな病気になるか、知ってますか。

(3) 専門店は高い?
場所柄もあるでしょうが、大盛りで注文すると1000円がふっとぶようなラーメンもあります。「安い、早い、うまい」のファーストフードの王道にあるはずの食べ物としてはちょっといかがなものかと、と思える店もあります。

■おすすめの関連書籍
図解入門業界研究 最新外食業界の動向とカラクリがよ~くわかる本
※ラーメン専門店も外食産業の一角を担うまでに発展してきました。最新の外食産業事情を知りたいならこの1冊

いちばんやさしい売場の計数管理入門! 「お店の数字」がわかる本
※お店の商品の値段はどう決まるのか、あるいはどう決めるべきなのか。ラーメンだからと言って丼勘定はいけません。

(4) 調理スキルが低い?
セルフサービス、入れ放題といっても、これはちょっと、と思えるような刻みネギが供されるお店があります。「小学生の家庭科の授業じゃないんだから」と声には出さずに忍んで舌打ちします。名店であろうが、味がどうであろうが、客をぞんざいに扱っているようで不愉快になります。そうした店には二度といきません。

逆に、見事な白髪ねぎが乗ったラーメンを出す店もありました。もともと近所の小料理屋さんの隠しメニューとしてあったラーメンを出す店として開店したため、厨房にいる板さん(と呼びたくなるような料理人)の包丁さばきも見事でした。開店直後から、ちょくちょく足を運びましたが、周辺の再開発で今は建物ごとなくなりました。

※そこのお店のかた。包丁が苦手ならピーラーやスライサーを使いましょう(リンクはAmazonに飛びます)

Zwilling Twin Cuisine フローティングピーラー 39750-000
ジャガイモなどの皮むきに活躍するピーラーですが、切れ味のいいものであればネギの小口切りもいけます

刃物産地で作られた 日本製スライサー
いいスライサーを使うと薄く切る快感を覚えます。ただし、調子に乗って手元に気を付けないと自分の指先をスライスすることにも。素材が小さくなったら専用のホルダーを利用すること。
 

(5) 店の新陳代謝が激しい
しばらくぶりに訪ねてみると経営者(経営母体)が変わって別メニューになっていた、あるいは店が無くなっていた、建物そのものがなくなっていた、ということに出くわします。ラーメン屋に限らず、街の新陳代謝が激しいこの辺では珍しい光景ではありませんが、チェーン店などの場合、つくる人もころころ変わるようなので、味が一定していないように思えます。このへんにもラーメン店をひとにおすすめしづらい点があります。

ミッドタウンの工事中の風景
▲今はこのあたりのランドマークとなっているミッドタウンの工事中の風景。規模の大小こそあれ、こうした風景が今もこの周辺で日々繰り広げられている。

路面電車風のスタンド
▲妙に目立つことから六本木での待ち合わせ場所にも利用されていた路面電車風のスタンド。この風景も今は見ることができない。

(6) 汗と鼻水にまみれて
汗っかきです。よほど寒い冬でもなければ、ちょっとウォーキングすればシャツは汗まみれになります。ラーメンを食べて汗をかき、そのまま歩くと、会社に帰ってからひさんな状態になります。シャツだけでなく、パンツまで着替えを用意しています。あとハンカチは用をなさないので、ハンドタオル数枚、鼻水対策用としてポケットティッシュ2パックは必携。

※通勤にはリュックを愛用していますが、昼のウォーキングであれば、そこまでの大容量は不要なのでヒップバッグを利用しています。手ぶらで歩くという点ではウェストポーチでもOKですが、容量的にやや不満。ヒップバッグなら、下着の着替えやハンドタオル、帽子、折りたたみ傘など十分に入りますし、リュックに比べて背中も汗をかきません。

ヒップバッグいろいろ (Amazonへのリンクです)

さて、長い(不)完全制覇の旅を振り返って思うことは、旧に復す、というか、やはり子供時代の食生活の影響を思うのです。

東京の下町育ちですから、チャーハン、中華丼、カレーライスに焼売、餃子、レバニラ炒め、とにかくなんでも出す小さな中華屋さんがあちこちにあり、そこで食べたラーメンやタンメン、ワンタンメンがやはり原風景になるようです。

また、あんみつやところてん、夏にはかき氷を出し、店先ではお団子を売っているような町のお菓子屋さん(甘味処)でおやつ代わりに食べていた小ぶりのラーメンも同様です。

薄いスープにちぢれた麺、海苔とナルト各1枚にメンマ数本、申し訳程度の焼き豚になぜかホウレンソウという取り合わせ。テーブル胡椒をかけすぎて咳込みながらすすったラーメンがやっぱり何よりのごちそうですし、今にして思えば、それに近いイメージの再現をどこか心待ちにしながらラーメン屋探しをしていたような気もします。

結局、幸せの青い鳥探しではありませんが、ごくふつうにある店のごく普通のラーメンで自分は十分に満足できる人間だった、ということを発見する旅であったようです。

※食べ物のエッセーを書かせたら右に出る杭は打たれるような達人、それが東海林さだおではないでしょうか。彼の「丸かじり」シリーズは食に興味のある人にとっては必読です。ラーメンについてもあれこれ取り上げていますが、『ゴハンの丸かじり』収録の『普通のラーメン』では今どきのラーメンマニア、ラーメンブームをチクリと一刺し。我が身を振り返って笑えます。

●ゴハンの丸かじり (文春文庫) (文庫) 東海林 さだお (著)


※ラーメンの映画と言えば、なんといっても今は亡き伊丹十三監督の『タンポポ』。錦糸町の映画館で見終ったあと、近くのラーメン屋に駆け込んだことを思い出します。今見ても、やはり食べたくなるので、ビデオを見るなら近所のラーメン屋の閉店時間に間に合うかどうかを確認してから、どうぞ。

●映画『タンポポ』のDVD
■おすすめの関連書籍
図解入門 よくわかる生理学の基本としくみ
食べたものがどのように分解され、どのように人を動かすエネルギーとなっていくのか、その理屈を知るには生理学が必要です。難解な生理学をわかりやすく図解しました。

いちばんやさしい 生理学の本 上記書籍が理論の入門書とすれば、こちらは生理学にまつわる肩のこらないコラム的読本。体にまつわる「へ~」がいっぱいです。


第3回 乃木坂ウォーキング考 へ

カテゴリ

| |

[PR]

最近のブログ記事

カレンダー

<   2010年6月   >
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30