16 システムの評価指標①
Key Word
・システムの性能指標,システムの性能特性と評価
●ターンアラウンドタイム
1件の処理の「ターンアラウンドタイム」は,下記の式で表わされます。ターンアラウンドタイム = 処理待ち時間+CPU時間+入出力時間
- 処理待ち時間(「待ち行列モデル」等で算出【→2】)
- ①応答時間(レスポンスタイム)
「処理待ち時間」+「CPU時間」
- ②ターンアラウンドタイム(TAT)
「応答時間(レスポンスタイム)」+入出力の時間
●スループット
単位時間(一定時間)あたりの平均処理量を表す値で,実効速度と訳されます。瞬間的には高速で処理できても,バッファメモリが一杯になった途端に遅くなる装置は「スループットが低い」と言えます。
●主なベンチマークテストの名称(用途別)
| 浮動小数点演算 | SPECfp,LINPACK |
| 整数演算 | SPECint,Dhrystone |
| トランザクションやデータベース | TPC-C |
●演算性能指標の名称
| 浮動小数点演算 | FLOPS |
| 実行命令数(100万命令/秒) | MIPS |
| 必要クロック数/1命令 | CPI(Cycles Per Instruction) |
●高速化率の計算(アムダールの法則)
システムのある部分を改善して得られる性能の向上は,改善された部分が使われる割合(改善度)に制約されます。これは「ある部分」だけ2倍速くしても,「全体としては」2倍までは速くならない,という意味です。

出所:ジョン・L・ヘネシー他(成田光彰 訳)『コンピュータの構成と設計 第2版[上]』(日経BP社,p.68)
この式は,改善後の「実行時間」を求める式です。改善後の「処理速度の比」を求めるには,
実行時間の比の逆数(例:実行時間が0.25倍なら,処理速度は4倍)を用います。
鉄則 「アムダールの法則」は,その名前より算出式を覚えよ
pointcheck
ベクトル演算速度だけが現在利用しているコンピュータの6倍のコンピュータを導入する。処理の60%がベクトル演算で残りが非ベクトル演算とし,その他の条件は何も変わらないとすると,処理速度は約何倍になるか。(H18春SW午前問32)
ア 1.5
イ 2.0
ウ 3.0
エ 4.0
ポケットスタディ 応用情報技術者
「午前&午後対策で試験はバッチリ!」「ソフトウェア開発技術者試験」が平成21年度春から試験範囲を拡大して「応用情報技術者試験」となりました。本書はこの新しい試験合格のための試験対策本です。用語の説明を中心に合格のポイントとなる午前試験対策として頻出問題を取り上げ、わかりやすい解説と練習問題で効率的に学習できます。さらに、午後試験では誤字略字による大減点を防ぐための書き取りテストも盛り込みました。
 |
著者 村山直紀 価格 1470円(税込)(本体1400円) ISBN 978-4-7980-2126-3 発売日 1/22
書籍詳細やネットでの購入は「ポケットスタディ 応用情報技術者」から |