プログラミングの学習方法は人それぞれで、効率的で高い学習効果を得るには自分にあったやり方を見つけるしかありません。
筆者はいままで「習うより慣れろ」という言葉通り、実際にプログラミングしながら、必要な知識を身に付けるスタイルでプログラミングを学習してきました。
プログラミングを楽しむことで知識は後から付いてくる、と言うと少し楽天的かもしれませんが、XcodeやInterface Builderに親しみながら、Objective-C言語やCocoaフレームワークを理解してきました。
机上でたくさんの知識を蓄えることも間違えではありませんが、プログラミングを楽しみながら学習するのがCocoa流です。
このChapterでは、ボタンを押すと数字がカウントアップされる、簡単なアプリケーションを作ります。
実際にXcodeでクラスファイルを作ったり、Interface BuilderでOutletとActionのコネクションを設定したりするなど、Cocoaプログラミングのキソの基礎とも言える内容になっています。
途中で初めて出会う用語や知識にとまどうかもしれませんが、まずはひととおり操作してみて、Cocoa流のプログラミングスタイルを体験してください。
●プログラミングの流れ
プログラミングの流れを説明します。ここでは、XcodeとInterface Builderを切り替えながらプログラムを組み立てていきます。
クラスファイルを作ったり、ソースコードを書いてビルドする作業はXcodeで、ウインドウにオブジェクトを配置したり、オブジェクト同士の関係を設定する作業はInterface Builderでおこないます。
▼図 プログラミングの流れ
まず最初に、Xcodeでプロジェクトファイルを作成し、コントローラクラスのファイルを作成します。
Xcodeに戻り、NSLog命令でコンソールウインドウに文字を出力するソースコードをコントローラクラスに書き加え、ビルドして実行します。
それが終わったら、Interface Builderでウインドウ上にテキストフィールドを配置し、それに対応するソースコードをXcodeで入力したらビルドして実行します。
さらに、Interface Builderでウインドウ上にプッシュボタンを配置し、それに対応するソースコードをXcodeで入力したらビルドして実行、という流れになります。
著者の中野洋一氏より読者の皆様へ
筆者が定期開催しているセミナーをベースにした、Cocoaプログラミングの入門書です。神経衰弱ゲームをテーマとした、楽しみながら学習できるような実習プログラムで解説しています。
iPhoneアプリ開発へのアプローチとなるよう、Cocoaの基礎知識で足固めをすることも本書のねらいです。